久しぶりにクローゼットの奥から出されたオリンパスのPEN E-P2。はじめてのボーナスで買った思い入れのあるデジタルカメラです。発売は2009年で、2022年現在では13年前のカメラとなっております。ミラーレスカメラ全盛期が到来しておりますが、当時としてはミラーレスカメラの先駆けとしてマイクロフォーサーズがでてきた時代です。
デジタルカメラの進歩はすさまじいものがあります。人物の顔どころか瞳にバッチリAFが合ったり、動物の瞳にもAFがバッチリ合ったり。特にAF関係の進歩はすごいですよね。なにげにこの瞳AFを最初に発表したのはオリンパスです。ミラーレスや瞳AFなど、オリンパスは結構カメラの先駆け的なメーカーなんですよね。残念なのはオリンパスがそのあたりのコマーシャルがうまくいかなかったようで、オリンパスはカメラ部門を手放し、いまはOMデジタルソリューションズとなってしまいました。とはいえOMデジタルソリューションズもオリンパスの系譜であり、2022年3月にはフラッグシップ機のOM-1が発売になります。
そして実はOMデジタルソリューションズとして最初に発売したのはPEN E-P7でした。再出発を彩るカメラが私の思い入れのあるPENシリーズであるのはとても感慨深いものがあります。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、PEN E-P2は13年の時を経ても使えるのか、実際に写真を撮ってみました。E-P2はPENシリーズの中でも2番めに古い機種です。これからPENの中古を買おうか検討している方のご参考になれば幸いです。
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2022年に2009年に発売されたオリンパス PEN E-P2は使えるか?
PEN E-P2は13年前のデジカメということもあり、現行品と比べるとスペック的にはかなり見劣る部分があります。一方で、レンズ交換式の一眼カメラなので、最新のスマホとは違った表現の写真が撮れることも事実だと思います。
今回はスペック紹介、作例を交えて良い所、悪い所の順にPEN E-P2をご紹介していこうと思います。
結論から言うと、使い勝手は悪いけど、画質はキレイなのでスナップには使えると思います!
PEN E-P2のスペック
スペック詳細は公式HPをご確認ください。
公式HP:https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/ep2/spec/index.html
主なスペックはこちらの通りです。
画素数:1230万画素
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/ep2/spec/index.html
記録画像形式:RAW(12bit ロスレス圧縮),JPEG,JPEG+RAW
動画記録画素数:HD:1280×720 アスペクト 16:9
背面液晶:3.0型、約230,000ドット
AF測距点:11
感度:iso200-6400
シャッタースピード:60 - 1/4000秒
手ぶれ補正:4EV
連続撮影速度:約3コマ/秒
本体重量:約335g
画素数は1230万画素と少なめですが、スマホやPCで見る分には必要十分です。ちなみに4Kテレビの画素数が800万画素なので、4Kテレビに映しても余るくらいの画素数です。iso感度も6400まで、シャッタースピードは1/4000秒と、古いですがカメラとして必要十分な機能があると思います。
一方で、動画撮影は厳しいですね。動画撮影はHDまでで、フルHDの撮影もできません。最近のカメラは動画機能が優秀ですが、PEN E-P2に動画機能を期待することはできません。
PEN E-P2の良い所
まずは良い所から。
小さくて軽い
マイクロフォーサーズの利点として真っ先にあげられる小型軽量ボディとレンズ。このPEN E-P2も例に漏れず小型軽量です。レンズは14mm(28mm相当)のパンケーキレンズで、レンズ込みでも小型軽量になっています。これだけ小さくて軽いと気軽に持ち出せますね。
画質キレイ
13年前のカメラなので、画質はガッサガサの汚いのでは?というイメージがあるかもしれません。当時は結構キレイに撮れるなと思っていましたが、2022年に見ると正直見劣りすると思っていました。ところが、意外や意外。普通にキレイに撮れます。作例を載せておきます。すべてRAWで撮ってOM Workspaceで現像したもので、レタッチなどはしておりません。ブログ掲載用に150~500KB程度まで圧縮しています。
こちらはお昼寝中のぽん氏。白いおひげがきれいに写ります。
こちらは愛車ハスラーのハンドル。ハンドル中央の凸凹感がきちんと写っています。
日中の公園で、シンボルツリーを半逆光気味に撮ってます。
同じくシンボルツリーを順光でパシャリ。
柱のテクスチャー。データ圧縮しすぎて分かりにくいですが、コンクリート?のジャリジャリ感があります。
PEN E-P2の悪い所
写真はキレイに撮れますが、使い勝手が悪いところがチラホラ。最近買ったSONYのZV-E10との比較になるので、世代的にどうしようもないですが、気にはなります。
手振れ補正が死んでいる
13年前のカメラなので仕方ないです。手振れ補正が壊れています。
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オリンパスのカメラは手振れ補正が優秀であることが特徴なので、これは残念。実際にはシャッタースピードを上げれば問題なく撮れるんですけどね。とはいえあった方が良いに越したことは無いです。
背面液晶が荒い
これが一番困った点ですが、背面液晶が荒くてピントが合ってるのか分かりくい。ファインダーはなく、背面液晶のみで判断するので、これは困った。ピントが合ってるか拡大してみてもよく分からないほど液晶が荒い。帰ってPCに取り込んでみて、はじめてピントが合ってるのかが分かる仕様です。ある意味フィルム的な面白さと考えれば、この不便さもアリと言えばアリか・・・?
AFが遅い
SONYのZV-E10のAFが良すぎるのもありますが、PEN E-P2のAFはめちゃくちゃ遅い!AF性能は期待できないので、動くものは撮れないと思った方が良いです。特に子どもなんかはまず無理でしょう。
まとめ:使い勝手は悪いけど、画質はキレイなのでスナップには使えると思います!
悪い所の方が目立ちますが、PEN E-P2は2022年でもなんだかんだ使えます!やはり小さくて軽いので、気軽に持ち出してパシャパシャとスナップで撮るには問題ないと思います。最新の一眼に比べればスペックでかなり見劣りしますが、写る画像はキレイなもんです。
やっぱりPENは見た目も良いし、良いカメラだなあと思います。PENの最新機種PEN E-P7が欲しくなりました。フルサイズのカメラが話題になりがちですが、システム全体が小さくて軽いマイクロフォーサーズを趣味カメラとしてみてはいかがでしょうか。