ありがとうございます。Udokkoです。GRの魅力にハマっております。今回はマクロ撮影のお話です。
GRⅢxにはマクロ機能があるため、気軽にマクロ撮影ができます。
マクロボタンを押すだけでAFによる近接撮影が可能です。撮影距離範囲はレンズ先端から6~12cm(GR III)、12~24cm(GR IIIx)。接写による豊かなボケを生かした印象的な作品作りが手軽に楽しめます。
https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/gr-3/feature/03.html
● マクロモードと通常モードの切り替えは手動のみとなります。
● フォーカスが[スナップ][∞]時も、マクロモードに入り、AFが作動します。
さらにクロップ機能もあるため、マクロとクロップを組み合わせることで、さらに高倍率のマクロ撮影が可能になります。
クロップモードでは、1台のカメラでレンズ3本分に相当する構図で撮影が可能。GR IIIは焦点距離35mm/50mm相当、GR IIIxは50mm/71mm相当の画角で画像を記録します。また、GR IIIとGR IIIxを併用することで、広角から中望遠域までをカバー。背景の情報をたっぷりと写し込んだ臨場感のある広角から、見た目に近い自然な標準、ポートレートなどに適した中望遠まで、表現領域が拡大します。
https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/gr-3/feature/03.html
● 焦点距離は35ミリ判換算値。
というわけで、マクロとクロップを組み合わせてみるとどうなるか、実験してみました。GRⅢxのマクロ機能に興味がある方のご参考になれば幸いです。
GRⅢxの主なスペック
レンズ | 5群7枚(非球面レンズ2枚) |
焦点距離・F値 | 26.1mm (35ミリ判換算で約40mm相当)、F2.8~F16 |
撮像素子 | 原色フィルター/CMOS、サイズ:23.5mm×15.6mm(APS-C) |
有効画素数 | 約2424万画素 |
手ぶれ補正 | 撮像素子シフト方式 (Shake Reduction)(3軸補正) |
フォーカスタイプ | 像面位相差検出およびコントラスト検出によるハイブリッド方式 |
顔/瞳検出 | 有り |
撮影距離範囲(レンズ先端から) | 標準:約0.2m~∞、マクロモード:約0.12m~0.24m |
クロップ | 50mm、71mm、オフ |
画像モニター | 3.0型TFTカラーLCD (アスペクト比3:2)、約103.7万ドット、広視野角タイプ、エアギャップレス強化ガラス |
電池寿命 | 撮影可能枚数:約200枚 |
外形寸法 | 約109.4(幅)×61.9(高)×35.2(厚)mm(操作部材、突起部を除く) |
質量 | 約262g(バッテリー、SDメモリーカード含む)、約232g(本体のみ) |
GRⅢxのマクロモードについて
GRⅢxのマクロモードはマクロボタンを押すだけでOKです。とっても簡単にマクロ撮影ができてしまいます。マクロモードにするとレンズが少しだけ前ににゅっと出てきます。エクステンションチューブと同じような仕組みですね。マクロモードにすると無限遠が出なくなり、近接しか撮れないので、マクロモードを戻し忘れないように注意が必要です。私は何度もあれ?ってなることがありました。
GRⅢxのマクロとクロップを組み合わせて倍率を計算してみた
GRⅢxは焦点距離が40mmですが、クロップモードにすると50mmと71mm相当が選択できます。そしてそれぞれの焦点距離でもマクロ撮影が可能であるため、標準マクロと中望遠マクロにもなるという1台で何度も美味しい仕様になっています。それでは実際にマクロとクロップを組み合わせて試し撮りしてみました。
まずは40mmの標準撮影。定規のメモリが足りないですが、16.5cm程度まで写せます。GRⅢxは横幅23.5mmのAPS-Cセンサーなので、0.14倍ですね。
40mmのマクロモード。約8.5cmまでピントが合いました。倍率は0.28倍。
続いて50mmにクロップして通常撮影。11.8cmまで写りましたので、倍率は0.2倍。
50mmクロップでマクロ撮影。7cmまで写ったので、倍率は0.34倍。
71mmクロップで通常撮影。8.2cmまで写るので、0.28倍。
71mmクロップでマクロ撮影。5cmまで写るので、0.47倍。概ねハーフマクロです。ここまで寄れるとマクロっぽい面白さがでてきますね。
まとめると倍率はこうなります。
焦点距離&マクロ有無 | 撮影倍率 |
---|---|
40mm&通常撮影 | 0.14 |
40mm&マクロ撮影 | 0.28 |
50mmクロップ&通常撮影 | 0.2 |
50mmクロップ&マクロ撮影 | 0.34 |
71mmクロップ&通常撮影 | 0.28 |
71mmクロップ&マクロ撮影 | 0.47 |
ピントをもっとシビアに合わせればもう少し寄れるかもしれませんので、上記はあくまでご参考ということでお願いいたします。
通常撮影とマクロ撮影の比較
アジサイの葉っぱを40mmで通常撮影。
アジサイの葉っぱを40mmでマクロ撮影。葉っぱの中にあるゴミ?のようなものまで写ります。
公園のパンジーを40mmで通常撮影。
公園のパンジーを40mmでマクロ撮影。花の迫力が出てきますね。
ぽん氏の肉球を40mmで通常撮影。
ぽん氏の肉球を40mmでマクロ撮影。肉球のシワが見えた・・・!
作例
まとめ
GRⅢxのマクロ撮影の倍率を調べてみると、71mmクロップのマクロでハーフマクロ程度でした。
焦点距離&マクロ有無 | 撮影倍率 |
---|---|
40mm&通常撮影 | 0.14 |
40mm&マクロ撮影 | 0.28 |
50mmクロップ&通常撮影 | 0.2 |
50mmクロップ&マクロ撮影 | 0.34 |
71mmクロップ&通常撮影 | 0.28 |
71mmクロップ&マクロ撮影 | 0.47 |
カタログを見ると結構寄れると思いきや、思ったよりは寄れないというのが正直なところです。実はカタログスペックはレンズ先端からの距離なんですよね。よく見るのはセンサーからの距離の方が一般的かなと思いますので、ちょっと注意が必要です。
とはいえGRⅢxのマクロでも個人的には十分寄れますし、GRⅢxのマクロは箸休め的に使うため問題無しです。十分マクロで遊べます。
以上、GRⅢxのマクロとクロップを組み合わせて撮影倍率を調べてみました。ご参考になれば幸いです。
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