ありがとうございます。Udokkoです。
SONYのカメラには「ISO AUTO低速限界」という設定があります。ISO AUTO低速限界。繰り返します。ISO AUTO低速限界。これ以上難解な日本語はあるだろうか。いや、ない。
この文字だけ見ても全くピンとこない設定なんですが、意味が分かるととても便利な設定です。いまや私にとってこのISO AUTO低速限界は必須機能です。まだISO AUTO低速限界を使ったことがない方は、ぜひ一度使ってみてください。手ブレ、被写体ブレなどの失敗写真がグンと減ると思います。
SONYのISO AUTO低速限界とはシャッタースピード下限値のこと
題名の通りなんですが、SONYのISO AUTO低速限界とは「シャッタースピード下限値」のことです。なぜもっと分かりやすい日本語にしてくれなかったのかとSONYさんに聞いてみたいくらい難解な言葉ですよね。とはいえその機能は失敗写真をグンと減らしてくれる神機能。カメラを始めたばかりでなんかブレた写真が多いなあと思う方は、これを選んでみてはどうでしょうか。
ISO AUTO低速限界の設定方法
ISO AUTO低速限界の設定方法です。カメラはα7Riiです。コンデジなどの機種によってはISO AUTO低速限界の設定が無い場合がありますので、説明書か公式HPで確認しましょう。
https://www.sony.jp/support/manual.html
設定方法はいたって簡単です。MENUのカメラマークの5番目にあります。これを選択。
次に自分の設定したいシャッタースピードの下限値を設定します。これだけでOK。
補足ですが、ISO AUTO低速限界はシャッタースピードの下限値を決める設定なので、S(シャッタースピード)モードの時は使えません。P(プログラム)モードとかA(絞り優先)モードでしか使えませんのでご注意ください。私はAモードでISO AUTO低速限界を設定しています。また、一般的にシャッタースピードを上げるほどISO感度が高くなるので、ISO AUTO 上限設定でISO感度の上限を合わせて設定しておくと良いと思います。
ISO AUTO低速限界の数値はいくらが目安か
設定方法自体はとても簡単なんですが、じゃあシャッタースピードをどの数値に設定すれば良いのかという問題があります。よく手ブレしないシャッタースピードに1/60が挙げられます。ならISO AUTO低速限界は60にすればOKだね、と思うかもしれません。少なくとも私はそう思っていました。
手ブレしないようにシャッタースピードを1/60以上にしましょう、とか、手振れ補正の強いカメラがおススメだよ、などと見たり聞いたりすると思います。これ間違いではないんですが、被写体、特に子どもなどの動きが速いものを撮るときはこのセオリーにあてはまらないんです。
そう、被写体ブレです。ブレには手ブレと被写体ブレがあります。どんなに高性能な手ブレ補正機能があったとしても、被写体ブレはシャッタースピードを速くしないとブレてしまいます。恥ずかしながら、私はこれに気づくまでに結構時間がかかってしまったので、ブレブレの写真を量産してしまいました。
では、目安としてはどれくらいかをざっくりシチュエーション別にご紹介します。あくまで私のやり方なので、参考にし、自分なりの設定に出会えれば幸いです。
・屋外で子どもなど動きの速い被写体を撮る場合:1/250
・屋内で子どもなど動きの速い被写体を撮る場合:1/125
・屋内で動かない被写体を撮る場合:1/60
写真は光との闘いです。明るい場所ならシャッタースピードを1/500以上にすれば、手ブレも被写体ブレもほとんど起きないと思います。ただし、ちょっと日陰だったり、曇天だったりと、薄暗い状況なら明るさを確保するために1/250以上でも良いと思います。
屋内は基本的に1/125です。屋内は思った以上に暗いので、シャッタースピードを遅くしないとISOが上がりすぎるので、これくらいに抑えておいた方が良いと思います。
動かないものだったら1/60でOK。もっと遅くても良いかもしれませんが、より確実にブレさせないために私はこれ以上下げることはありません。
ISO AUTO低速限界を設定して失敗写真を減らそう
わざとブレさせる写真を除いて、ブレは失敗写真の典型例ですから、できるだけ無くしたいものです。そのためにはシャッタースピードをできるだけ速くしておいた方が有利です。とはいえマニュアルモードで絞りやシャッタースピードを調整するのは時間がかかるし、シャッタースピード優先モードだと絞りが調整できないので、困ったことになります。
そこでISO AUTO低速限界を設定して、シャッタースピードの下限値を設定することで、絞りの調整だけに集中できるA(絞り優先)モードでもブレずに写真が撮れるというわけです。これを知ってからは私はAモード一択状態です。子どもを撮ろうと思うと、シャッタースピードを変える余裕なんて無いんです。でもISO AUTO低速限界のおかげで失敗写真はかなり減ったので、これを考えたエンジニアさんに感謝です。
以上、ISO AUTO低速限界はシャッタースピード下限値のことでした。