マイクロン・テクノロジーってどんな会社?
経営状況や将来性ってどうなの?
上記の疑問について調べてみた結果をブログに残しておきます。
同じ疑問を持っている方の参考になれば幸いです。
簡単に説明すると、マイクロン・テクノロジー【MU】はパソコンなどに使用されるSSDやメモリーを製造する世界最大級の半導体メーカーです。
自作PCが好きな方はマイクロンのSSDやメモリーは目にすることがあると思います。
私もマイクロンの傘下であるCrucialのSSDを愛用しております。
そんなマイクロン・テクノロジー【MU】の株関連情報とファンダメンタル分析を載せておりますので、ご参考になれば幸いです。
なお、本記事はあくまで個人的見解のため、投資はご自身の判断、責任でお願いいたします。
マイクロン・テクノロジーってどんな会社?

冒頭申し上げた通り、マイクロン・テクノロジー【MU】はパソコンなどのストレージ(記憶媒体)であるSSDやメモリーを主に製造販売する半導体メーカーです。
パソコンなどのコンピューターハードウェアには欠かせないパーツであり、底堅い需要のある製品です。
コロナ禍によりリモートワークが増えたことや、5Gによる高速大容量通信技術の普及により、さらにソフトウェアの容量や各種データは重さが増すことが予想されます。
すなわちストレージの需要も増え続けることが予想されます。
ここ数十年のコンピューターの進化は右肩上がり、ストレージの容量も右肩上がりである歴史を鑑みても、市場としてはこれからも増大するものと思います。
売上規模からみても、非常に大きな企業であることが分かります。
株価チャート

マイクロン・テクノロジーの2011年からの株価チャートです。(引用元:楽天証券HP)
半導体メーカーは競合他社も多いため、価格競争になりやすい分野です。
世界的に供給過剰になれば製品は値下がりし、利益率も落ちてしまう業態であります。
そのような波のある業界のため、マイクロン・テクノロジーの株価も上がり下がりを繰り返しております。
2020年9月24日の終値は49.14ドルで、コロナショック時よりは持ち直しておりますが、年初の50~60ドル台まであと一歩という状況です。
ファンダメンタル分析
中長期的な投資には財務状況、業績状況を分析するファンダメンタル分析が重要と考えております。
マイクロン・テクノロジーの過去4年間の損益計算書、賃借対照表、キャッシュフロー、その他主な指標から、ファンダメンタル分析をしたいと思います。
なお、以下に添付している表は楽天証券HPより引用(2020年9月27日時点のデータ)させていただいております。
損益計算書

損益計算書で私が特に注目するのは「営業利益」です。
営業利益は本業でどれだけ儲かったかを示すもので、最も大事な指標と考えております。営業利益が継続的に黒字であれば安定的に収益を得ている、つまり収益基盤は盤石であることになります。
マイクロン・テクノロジーは過去4年間で増減はあるものの、安定して営業利益を出しており、その収益性は安定なものであることが分かります。
研究開発費は増加傾向で、積極的な投資姿勢であることがうかがえます。
今後半導体業界でいかに生き残り、利益を出していくかは、どれだけ優れた製品を出せるかだと思いますので、研究開発に投資を続けることは重要です。
配当金は無し、無配当ですので、配当好きの投資家の選択肢にはなりませんね。
賃借対照表

賃借対照表で私が特に注目するのは「利益剰余金」です。
利益剰余金は企業が得た利益の積み立てた金額であり、過去から蓄積した利益です。内部留保と言えばイメージしやすいかもしれません。
利益剰余金が多いほど、環境変化などによる一時的な損失があっても会社の存続が危ぶまれることはありません。
マイクロン・テクノロジーはこの4年間常にプラスとなっております。
順調に利益を確保しているためと思いますが、ただ利益をため込むだけでは良い経営とは言えません。
利益剰余金は配当の原資となりますので、今後配当がだされるか注目したいところです。
キャッシュフロー

キャッシュフローの評価基準を表にまとめました。
営業CF | + | + | - | - |
投資CF | - | - | + | + |
財務CF | - | + | - | + |
評価 | Excellent! | Good | Poor | Bad... |
投資CFがプラスなら設備の売却額等が投資額を超えており、事業撤退や資金繰り悪化が疑われ、マイナスなら研究開発などに投資していることを示します。
財務CFがプラスなら借入金が増えていることを、マイナスなら株主に配当したり、自社株買い、借入金の返済をしていることを示します。
2016年には利益がマイナスであったことから、2016年、2017年と財務キャッシュフローがマイナス(借り入れ増)となっていましたが、その後利益を出すことができており、2018年、2019年とキャッシュフローは健全なものになりました。
その他主な指標

PER(Price Earnings Ratio/株価収益率)は株の割安性の指標で、15を下回ると割安であると考えられます。
PERが20.84と15を上回っており、それほど割安感はありません。
まとめ
マイクロン・テクノロジー【MU】は売上、利益ともに堅調に推移しており、財務的にも健全な会社と思います。
一方、配当金は無いため、配当好きな投資家の選択肢には入りません。
環境としてはコロナ禍によるリモートワークが増えることで、サーバーの需要が増え、結果的にメモリーの需要も増えております。
また、NVIDIAの最新グラフィックボードのRTX30シリーズに、マイクロンのGDDR6X DRAMが採用されております。
RTX30シリーズはPCゲームのさらなるリッチなゲーム体験を低価格で提供できると話題になっており、これに採用されたのは大きなビジネスチャンスを掴んだと言えると思います。
さいごに
【MU】マイクロン・テクノロジーの株情報、いかがでしたでしょうか?
アメリカ株は1株単位で買えるため、投資初心者でもとっつきやすい投資だと思います。
長期的に見ればアメリカ経済は右肩上がりである歴史を鑑みると、中長期的にアメリカ株を保有することで一定の利益を確保できるのではないかと思います。
今後も個別銘柄の分析をブログに載せようと思いますので、よろしければご覧いただければ幸いです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。