
エレクトロニック・アーツ【EA】はゲーム会社です。
代表作にはBatlle Field、FIFA、Star Wars、Sims、Apex Legendsなど、世界中で人気を誇るシリーズを輩出しています。
ゲーム好きなら一度は目にしたことがあるゲーム会社ですね。
そんなエレクトロニック・アーツの株関連情報とファンダメンタル分析を載せておりますので、ご参考になれば幸いです。
なお、本記事はあくまで個人的見解のため、投資はご自身の判断、責任でお願いいたします。
エレクトロニック・アーツ【EA】ってどんな会社?
冒頭申し上げた通り、エレクトロニック・アーツはゲーム会社です。
代表作にはBattle Field、Star Wars、FIFAなどのe-Sportsにも採用される競技性の高いFPSやスポーツゲームをリリースしており、それらのシリーズはゲーマーに長年親しまれております。
代表作の一つであるBattle Field Ⅴはいち早く最新のレイトレーシング技術を採用し、実写さながらの迫力あるゲームプレイが可能になりました。
さらに最近ではApex Legendsという基本プレイ無料のバトルロイヤルをリリースしており、同作品はYoutubeなどの配信サイトで多くのゲーム実況者が動画を公開され、大人気ゲームとなっております。
多くの人気ゲームを輩出してきたエレクトロニック・アーツは今後もゲーマーに親しまれるゲーム会社になると思います。
株価チャート

エレクトロニック・アーツの2011年からの株価チャートです。(引用元:楽天証券HP)
2014年頃から徐々に株価は上昇し、2014年初頭は30ドルであったのに対し、2020年9月現在では120ドル以上となり、6年で実に4倍の株価にまで成長しています。
2020年3月のコロナショックにより、一時的に株価が下がる局面もありましたが、むしろコロナ禍によりステイホームの影響からゲーム需要が増えたため、株価は上昇基調にあります。
ファンダメンタル分析
中長期的な投資には財務状況、業績状況を分析するファンダメンタル分析が重要と考えております。
エレクトロニック・アーツの過去4年間の損益計算書、賃借対照表、キャッシュフロー、その他主な指標から、エレクトロニック・アーツの株は買いなのかどうかを分析したいと思います。
なお、以下に添付している表は楽天証券HPより引用させていただいております。
損益計算書

損益計算書で私が特に注目するのは「営業利益」です。
営業利益は本業でどれだけ儲かったかを示すもので、最も大事な指標と考えております。営業利益が継続的に黒字であれば安定的に収益を得ている、つまり収益基盤は盤石であることになります。
エレクトロニック・アーツは過去4年間で増減はあるものの、安定して営業利益を出しており、その収益性は安定なものであることが分かります。
これはバトルフィールドなどの人気シリーズが毎年発売されており、それらの販売が堅調であることが理由と思います。
また最近では基本プレイ無料のApex Legendsが人気を博しており、コアなゲーマーからライトゲーマーまで幅広くファン層を獲得できている点も、安定した収益確保につながるものと思います。
賃借対照表

賃借対照表で私が特に注目するのは「利益剰余金」です。
利益剰余金は企業が得た利益の積み立てた金額であり、過去から蓄積した利益です。内部留保と言えばイメージしやすいかもしれません。
利益剰余金が多いほど、環境変化などによる一時的な損失があっても会社の存続が危ぶまれることはありません。
エレクトロニック・アーツは安定した営業利益に支えられて利益剰余金が増え続けており、少々のことがあっても倒産することはない水準と思います。
安定した財務基盤は積極的な投資にもつながりますので、今後得た利益をいかに優れたゲーム開発につなげるかが株価上昇のポイントになると考えます。
キャッシュフロー

キャッシュフローの評価基準を表にまとめました。
営業CF | + | + | - | - |
投資CF | - | - | + | + |
財務CF | - | + | - | + |
評価 | Excellent! | Good | Poor | Bad... |
投資CFがプラスなら設備の売却額等が投資額を超えており、事業撤退や資金繰り悪化が疑われ、マイナスなら研究開発などに投資していることを示します。
財務CFがプラスなら借入金が増えていることを、マイナスなら株主に配当したり、自社株買い、借入金の返済をしていることを示します。
エレクトロニック・アーツのキャッシュフローは比較的健全なものであり、安定した経営状態であることが分かります。
2018年、2019年には投資キャッシュフローがプラスになっていますが、営業キャッシュフローの数値範囲内であり、特に問題視するものではないと思います。
その他主な指標

PER(Price Earnings Ratio/株価収益率)は株の割安性の指標で、15を下回ると割安であると考えられます。
PERが38.53と15を大きく超えており、割安感はない銘柄となっております。
PERはかみ砕いて言い換えれば「投資家の期待感」の数値であり、コロナ禍による需要から投資家の期待値が上がってきているという見方もできます。
EPS(Earning Per Share/1株当たり純利益)は会社の収益力を示す指数です。
EPSとPERを掛け合わせると株価になる、と言われています。
PER×EPS=38.53×3.35=129.0755となり、2020年9月24日時点の129.32ドルとほぼ同じ値です。
PERが割安であるとされる15をEPSとかけると、15×3.35=50.25ドルとなります。
割安感がでるのは50ドルを下回ってから、という見方もできますが、120ドル前後を推移しているのは、前述の通り投資家の期待感がそれを大きく上回っているためであると思います。
まとめ
【EA】エレクトロニック・アーツのは、収益性や財務状況に問題無く、コロナ禍やe-Sportsの盛り上がりなどの環境が追い風であることから、株価は高く推移しています。
PERが高めで投資家の期待値が大きいため、100ドルを切るようなことはないのではないかと思いますが、PERが30とした場合の株価は100ドルであり、100ドル近くまで下がれば「買い」だと思います。
一方、エレクトロニック・アーツは無配当銘柄のため、配当狙いの投資家には不向きです。
あくまでキャピタルゲインを狙う銘柄であることに注意が必要です。
さいごに
【EA】エレクトロニック・アーツの株情報、いかがでしたでしょうか?
アメリカ株は1株単位で買えるため、投資初心者でもとっつきやすい投資だと思います。
長期的に見ればアメリカ経済は右肩上がりである歴史を鑑みると、中長期的にアメリカ株を保有することで一定の利益を確保できるのではないかと思います。
今後も個別銘柄の分析をブログに載せようと思いますので、よろしければご覧いただければ幸いです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。