
アクティビジョン・ブリザードはアメリカのゲーム会社です。
Call of Duty(以下COD)シリーズを開発している会社で、ゲーム好きなら知っている方も多いと思います。
アクティビジョン・ブリザードの株関連情報とファンダメンタル分析を載せておりますので、ご参考になれば幸いです。
なお、本記事はあくまで個人的見解のため、投資はご自身の判断、責任でお願いいたします。
アクティビジョン・ブリザードはどんな会社?
冒頭申し上げた通り、アクティビジョン・ブリザードはゲーム会社です。
代表作にはCall of Duty(COD)、オーバーウォッチなどのe-Sportsにも採用される競技性の高いFPSや、World of Warcraftやハースストーンなどの戦略ゲームもリリースしており、それらのシリーズはゲーマーに長年親しまれております。
中でもCODは毎年新作が発表されており、2020年11月にはゲーマーが待望のPlayStation5と同時リリースされるCall of Duty : Black Ops Cold Warが発売される予定です。
CODやオーバーウォッチ、ハースストーンなどはe-Sportsの種目としても採用されており、Youtubeなどの動画配信サイトでも多数の人気配信者が実況プレイを公開しております。
これらの代表作は長年ファンを楽しませており、これからも良質なゲームを配信することが期待される会社です。
株価チャート

アクティビジョン・ブリザードの2011年からの株価チャートです。(引用元:楽天証券HP)
2013年にアクティビジョン・ブリザードは親会社のヴィヴェンディ・ゲームズから独立しており、その後順調に株価は上昇しております。
2018年には一時1株あたり80ドルを超えましたがその後急落。
2020年9月現在は再度1株あたり80ドルを超えるまで株価が持ち直しました。
特徴的なのは2020年3月頃のコロナショックの影響をあまり受けていない点です。
むしろコロナ禍によりステイホームの影響からゲーム需要が増えたため、株価は上昇基調にあります。
2020年8月4日には通年売上高予想を69億ドルから76億3000万ドルに引き上げており、外出規制が追い風になっていることが確認されます。
ファンダメンタル分析
中長期的な投資には財務状況、業績状況を分析するファンダメンタル分析が重要と考えております。
アクティビジョン・ブリザードの過去4年間の損益計算書、賃借対照表、キャッシュフローから、アクティビジョン・ブリザードの株は買いなのかどうかを分析したいと思います。
なお、以下に添付している表は楽天証券HPより引用させていただいております。
損益計算書

損益計算書で私が特に注目するのは「営業利益」です。
営業利益は本業でどれだけ儲かったかを示すもので、最も大事な指標と考えております。営業利益が継続的に黒字であれば安定的に収益を得ている、つまり収益基盤は盤石であることになります。
アクティビジョン・ブリザードは過去4年間で増減はあるものの、安定して営業利益を出しており、その収益性は安定なものであることが分かります。
これはCODなどの人気シリーズが毎年発売されており、それらの販売が堅調であることが理由と思います。
また最近ではCall of Duty Mobileというスマホ向けアプリもリリースしており、PCやコンシューマー機からスマホまで、あらゆるゲーム媒体で遊ばれていることから、今後も安定した収益が望めると思います。
賃借対照表

賃借対照表で私が特に注目するのは「利益剰余金」です。
利益剰余金は企業が得た利益の積み立てた金額であり、過去から蓄積した利益です。内部留保と言えばイメージしやすいかもしれません。
利益剰余金が多いほど、環境変化などによる一時的な損失があっても会社の存続が危ぶまれることはありません。
アクティビジョン・ブリザードは安定した営業利益に支えられて利益剰余金が増え続けており、少々のことがあっても倒産することはない水準と思います。
キャッシュフロー

キャッシュフローの評価基準を表にまとめました。
営業CF | + | + | - | - |
投資CF | - | - | + | + |
財務CF | - | + | - | + |
評価 | Excellent! | Good | Poor | Bad... |
投資CFがプラスなら設備の売却額等が投資額を超えており、事業撤退や資金繰り悪化が疑われ、マイナスなら研究開発などに投資していることを示します。
財務CFがプラスなら借入金が増えていることを、マイナスなら株主に配当したり、自社株買い、借入金の返済をしていることを示します。
アクティビジョン・ブリザードのキャッシュフローは健全なものであり、安定した経営状態であることが分かります。
2016年には投資CFが大きくマイナス、財務CFがプラスとなっておりますが、これは新製品開発に積極的であったことが予想されます。
その他主な指標

PER(Price Earnings Ratio/株価収益率)は株の割安性の指標で、15を下回ると割安であると考えられます。
PERが32.41と15を大きく超えており、割安感はない銘柄となっております。
PERはかみ砕いて言い換えれば「投資家の期待感」の数値であり、コロナ禍による需要から投資家の期待値が上がってきているという見方もできます。
EPS(Earning Per Share/1株当たり純利益)は会社の収益力を示す指数です。
EPSとPERを掛け合わせると株価になる、と言われています。
PER×EPS=32.41×2.55=82.6455となり、2020年9月23日時点の80.13ドルとほぼ同じ値です。
PERが割安であるとされる15をEPSとかけると、15×2.55=38.25ドルとなります。
割安感がでるのは40ドルを下回ってから、という見方もできますが、80ドル前後を推移しているのは、前述の通り投資家の期待感がそれを大きく上回っているためであると思います。
まとめ
【ATVI】アクティビジョン・ブリザードは、収益性や財務状況に問題無く、コロナ禍やe-Sportsの盛り上がりなどの環境が追い風であることから、株価は高く推移しています。
売上高の上方修正もあり、80ドルを下回るようであれば「買い」ではないかと思います。
さいごに
【ATVI】アクティビジョン・ブリザードの株情報、いかがでしたでしょうか?
アメリカ株は1株単位で買えるため、投資初心者でもとっつきやすい投資だと思います。
長期的に見ればアメリカ経済は右肩上がりである歴史を鑑みると、中長期的にアメリカ株を保有することで一定の利益を確保できるのではないかと思います。
今後も個別銘柄の分析をブログに載せようと思いますので、よろしければご覧いただければ幸いです。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。